赤箱は夢を見る

ラノベやらゲームやら

事件もない「最も安全な場所」から泥沼の戦場へ ロングロードホーム 1, 2話

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huluで各話34日間の期間限定で配信が開始された現実を元に作成された戦争ドラマ、「ロングロードホーム」を見はじめた

12月6日(水)現在では2話まで配信されているので、徹夜するついでにサクッと見てしまおうと思い、その感想をここに書いておく


元になったのは2004年4月4日(日)にイラクで起きたブラックサンデー事件。正直なところ今まで聞いたことのない事件だった

制作してるナショナルジオグラフィックのページでもこんな風に日本ではあまり知られていないと書かれていた(だから知らなくてもしょうがないってわけでもないが)
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見て損はない作品だと思います


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シェーン・アグエロ中尉

1話ではシェーン・アグエロ中尉率いるパトロール中の米陸軍第1騎兵師団の小隊が敵の襲撃を受けて隊員1名が負傷する事態に。サドルシティでは治安維持活動をするアメリカ軍と現地のサドル派のいがみ合いがあるものの、事件は起こらない安全な場所であったが、一変して町中で銃声が響くようになった。
1話の前半では隊員同士が軽口をたたき合い冗談を言ったりする場面も多く、ほとんどの兵士がまさか襲撃を受けるなど思いもしなかった様子が感じ取れた。襲撃からアグエロの車両だけが脱出でき、他の3台の車は戦闘状況に取り残されたシーンでは、アグエロが運転していた隊員に引き返すように指示を出した。が、隊員は一瞬渋るような表情を出していた。1、2話通して感じ取れたのは、今回のイラク派遣された兵士たちの多くは一度も戦場へ出たことがない、人に銃を撃たれたこと、撃ったことがない者たちが多いことだった。
2話ではアグエロ小隊が脱出を図るために民家の屋上へと移動した。負傷した隊員、チェンの治療に当たるが衛生兵の力も及ばず、戦死となってしまう。
そこで敵の用意周到な襲撃から、エリック・ボールキン三等軍曹は同行していた通訳のスパイ行為を疑い、通訳を弾劾。

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エリック・ボールキン三等軍曹

しかしアグエロの仲裁により不和が広がるのを阻止できたが、ボールキンは未だに疑いを晴らし切れていない様子だった。アグエロもそんな様子を感じ取ったのか、屋上で周囲の監視をしていたボールキンに「サドルシティ全ての人間が敵じゃない」と言い、今後もうまくやるように諭していた。
司令部も小隊救出のためにイラクを発つ直前だった緊急対応チームに支援を要請するものの、現場へ向かう道中に警官の格好をした民兵に襲撃を受け、敢え無く撤退する羽目に。
アグエロを皮肉るように、この街から味方がいなくなってしまったことを示していた。
司令部からももう一つ支援部隊を送ることになるが、無事に彼らを救出できるのだろうか...


イラク戦争を泥沼化させた事件だけあって全く米軍の思ったようにことが運ばれていない様子が見受けられる。
襲撃を受けた隊員にも新兵が何人かいて、自分が人を殺してしまったことや死がすぐそこに迫っている恐怖をありありと感じられた。戦場には英雄なんてものはいないって発言通りに誰しもが無力感を抱いてるようにも見えた。

戦争ドラマをよく見るわけでもないが、非常に細部(特に表情)まで作り込まれている作品だと思う。

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